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MozillaがSkipScreenのホスティング続行を決定

Rapidshare、Megaupload、zShare、Mediafireなどのファイルホスティングサービスは、ユーザーがWebサイトからファイルをダウンロードする際、開始前に一定時間広告を表示する仕組みになっている。この広告をスキップする機能を提供するアドオンとしてSkipScreenが存在するのだが、同アドオンをホスティングするMozilla Add-onsに対し、Mediafireから削除要求が出されていた(詳細は、Mozilla Links 日本語版『MediaFire が Mozilla に SkipScreen の削除を要求』を参照)。

この要求に対するMozillaの答えは、明確にNoだった。Mozilla Add-ons Blog『Supporting our add-on developers』においてMozillaは、短いながらもはっきりと、今後もSkipScreenのホスティングを続けると述べ、また、今後もアドオン開発者をサポートして、Web上のブラウザアドオンのベストセレクションを提供できるよう懸命に努力するとしている。

Mozillaの決定を受け、開発元のWorcester, LLCは、『Skipscreen safe, for now!』の中で、Mozillaの決定が全く正しいものであったと賞賛するとともに、同社を支援した電子フロンティア財団(EFF)に向けて感謝の言葉を贈っている。

また、Mediafireがさらに直接交渉を求めてくる可能性は残るとしつつ、そのような振る舞いに出れば出るほどSkipScreenの名が知れ渡り、気に入る人が増える(ので逆効果になる)だろうと皮肉たっぷりの姿勢を見せた。

Mozilla Add-ons Blogの上記記事には、Adblock Plusの作者Wladimir Palant氏も感謝のコメントを寄せている。関心の高さが窺えるだけでなく、今回の決定が持つ意味の重さも示していよう。もし、MozillaがSkipscreenを削除していたら、広告をブロックあるいはスキップするタイプのアドオン全般に多大な萎縮効果が及んでいたに違いない。