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Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Weekly Updates 2009-09-28

MoDev

Mozillaのプロジェクト全体について開発状況を報告し合う会議が毎週開かれている。その報告のまとめがWeekly Updatesだ。2009-09-28版(米国太平洋夏時間:PDT)から注目の内容をピックアップ。

Firefox関係

Firefox 3.6(コードネームNamoroka)に関して、トラブルシューティング用情報ページ(about:support)が投入された(Bug 367596)。また、軽量テーマ(別名ネイティブPersonas)のサポートも加わったが、この会議の時点では、まだWebサイトgetpersonas.comが未対応だった。フロントエンドに27個(先週-4)のBlockerバグがあり、7個はBeta前に対処する必要があるとの報告。

Firefoxの将来のバージョンについて、Firefox 3.7ではスマートロケーションバーからタブを検索する機能が入るという。もともとFirefox 3.5で計画されていたが、見送られたものだ。

また、2009年第4四半期の目標が設定された。それによると、まず、Firefox 3.5.xのクラッシュのうちトップ75%について、原因を特定して修正する。次に、Firefox 3.6正式版をリリースする。Firefox 3.6のリリースと同時に、互換性のあるFirebugもリリースする。それから、Firefox 3.7 Alphaもリリースし、リリースまでのスケジュール案を公開する。Firefox 4.0におけるElectrolysisの開発プランを組み立てる。全プラットフォームで、起動時間を25%改善することも目標とされた。

Geckoチームもプラットフォーム版2009年第4四半期の目標を定めた。WindowsとMacでコールドスタートアップ(初回起動とほぼ同じ意味)のパフォーマンスを30%改良するそうだ。JavaScriptのパフォーマンスに限ると、SunSpiderベンチマークで、Windows Vista上のGoogle Chrome 3のスコア+20%の範囲内に収めるという。V8ベンチマークもスコアを向上させ、10月1日時点のTrunk(Minefield)と比較して2倍以上にする。そのほか、Windowsではプラグインを別プロセスで走らせる。SVGアニメーションもサポートされる見込みだ。

GeckoのBlockerバグに関しては、P1が34個、P2が93個、その他が2個との報告なので、合計は129個(先週+10個)である。

製品一般

Firefox 3.5.4 / 3.0.15は、10月21日のリリースに向けて順調に開発が進んでいる。

その他

Add-onsチームより、AMO 5.1がこの週にリリースされるとの報告。9月29日をターゲットにしていたようだ。また、『Help us test the next version of AMO search!』によると、5.1からSphinxというオープンソースの検索システムに移行する計画だ。

Add-on Review Process Redesign Proposal」も興味深い。アドオンのレビュープロセスを改良しようというものだが、それによると、あるアドオンがN回(5回までを想定)アップデートのレビューをエディターから受け、公開期間が1年を超えたあたりで、エディターはそのアドオンが「信頼できる(reliable)」かどうかを決定する。信頼できるというフラグが立つと、エディターのレビューのためアップデートが保留される可能性がX%(15%以内を想定)と設定される。つまり、85%以上の確率で、即時にアップデートが公開されることになる。ただし、この無審査のアップデートは回数に上限M(10回以内を想定)が定められるため、仮に幸運にも繰り返し無審査の側にサイコロの目が転がっても、たとえば10回に1回はエディターのレビューを受けねばならない。

ちなみに、信頼できるかどうかを決めるに当たって、アドオン開発者の評判が影響するのだが、評判はスコアに置き換えられる。「傑出したコミュニティメンバー」なら+5といった具合だ。

Mozilla Labsより、Test Pilotのタブ利用調査について、未加工データが公開された。この週、Weave 0.7がリリース予定との報告。同期アルゴリズムが大きく改善され、スケーラビリティが向上したそうだ。

ITチームより、アムステルダムに続いてシンガポールでもサーバーを立ち上げる予定とのことで、mrz's noise『Where in the world is AMO? (Part VI: We did it again!)』によれば、既に実証段階に入っている。addons.mozilla.orgのレスポンスがよくなっているというのだが、はたして。

Release Engineeringチームより、ビルドとユニットテストの完全分離に成功。特定のビルドについて、テストを再度走らせるのが容易になったとのこと。

セキュリティ関連では、Content Security Policy(Bug 493857)の実装がほぼ終わったという。