Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Weekly Updates 2009-08-31

Mozillaのプロジェクト全体について開発状況を報告し合う会議が毎週開かれている。その報告のまとめがWeekly Updatesだ。2009-08-31版(米国太平洋夏時間:PDT)から注目の内容をピックアップ。

Firefox関係

あいかわらずフロントエンド関係の動きが活発だ。少し見ないうちに、Places UIという新プロジェクトが立ち上がっている。Firefox 3.7 / 4.0でユーザーインターフェイスがガラッと変わるので、PlacesのUIもそれに見合ったものにするわけだ。

開発の進捗状況は、チーム毎に毎週、開発者のブログなどで報告されることになっている。その報告をまとめたPlanet FirefoxというWebサイトもできた。

FirefoxのローカライズされたNightlyビルドだが、午前7時という決まった時間ではなく、en-US版の完成直後にビルドが開始されることになったようだ。これまでよりも早いタイミングで入手可能になる。

製品一般

Firefox 3.0.14 / Firefox 3.5.3は順調に開発が進んでおり、9月1日にBeta版がリリースされ、9月9日には正式版となるだろう。

Firefox 3.0.15 / Firefox 3.5.4も特に問題なし。10月20日のリリースに向けて動いている。

Windows Mobile版Fennec 1.0 Alpha 3は、開発が遅れている。本ミーティングの時点で、まだBlockerが2個残っている模様。

その他

アドオンチーム

先週リリースされたAMO 5.0.9だが、『Recommendations, Collections, and Contributions (oh my!)』に概要が紹介されている。

それによれば、まず、アドオン推薦機能が入った。ユーザーが作成したコレクションのデータを利用し、各アドオンのページで、「以下のアドオンとよく一緒に利用されています」とのメッセージとともに、5個のアドオンのタイトルが並ぶ。

次に、寄付機能だが、検索結果の表示ページやカテゴリ別のページにも寄付を促すメッセージが表示されるようになった。

コレクションは、リスト毎にレーティングが付けられるようになり、統計ダッシュボードが用意されたほか、localStorageをサポートするブラウザ(Firefox 3.5以降など)の場合、最近見たコレクションが表示されるようになっている。

さらに、AMO自体の詳しい統計データを参照できる仕組みを備えた。

加えて、アドオン検証ツールは、ファイルのアップロード時に自動的に適用されるように変更された。その結果はアドオンのレビュー時に参照される。

多くの機能を追加したAMO 5.0.9。次の5.1は、Developer Hubと呼ばれる機能にフォーカスを当て、9月24日にリリース予定だ。

Marketing/PRチーム

ユーザーに最新のプラグインを使用してもらうべく、3段階のプロジェクトが進行中とのこと。

1段階目は、Firefox 3.5.3のWhat's Newページで、Flashプラグインを検出し、最新バージョンの適用を促す。前記のとおり9月9日に披露される見込みだ。

2段階目は、より多くのプラグインを対象にした判定ページで、それぞれのプラグインのアップデート方法も示す。こちらは9月末に登場するとされている。

最後の3段階目は、Firefox 3.6に実装予定であるプラグインのアップデート機能。Beta 1が最終Betaだから、9月末にはいちおう形になっているはずだ。上の判定ページへ飛ぶだけなら手軽だろうが、本ミーティング内ではアドオンの自動アップデート機能と対比して紹介されており、もっと高度な仕組みなのかもしれない。