Mozilla Flux

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TestSwarmのAlpha版サイトが一般公開

TestSwarmは、John Resig氏が中心となって進めているMozilla Labsのプロジェクトである。あらかじめ参加者を募っておき、中央のサーバーから接続中のユーザーに登録済みのJavaScriptテストが配布され、実行結果がサーバーに集計される仕組みだ。

Resig氏が『Test Swarm Alpha Open』でAlpha版のWebサイトが公開されたと伝えている。OSごとに多数のWebブラウザをサポートしていることから、それに見合うだけの参加者がほしいところであり、サインアップすれば誰でも参加できるようになっている。

とはいえ、ベンチマークなどとは違い、サーバーからテストがプッシュされてくるのを待たねばならない。ログインしている参加者の人数が揃うまで実行されないようなので、運が悪いとテストに遭遇しないかもしれない。

Resig氏は、このプロジェクトのためにJavaScriptエバンジェリストの立場を離れ、Developer Toolsチームに移籍したという。今回のAlpha版も、まさに心血を注いだ作品なのだろう。

だが、これはまだ序の口であり、今後、次のような機能が実装されていく。

  • pastebinのようなサービスで、ユーザーがコードを投下すると、多くのブラウザからの結果をリアルタイムで見られる。
  • IDEに統合し、小さな修正を送信して簡易テストを行える。
  • ユーザーインターフェイスコードの手動テスト。手動テストを処理手順とともにプッシュし、ユーザーが実行できるようにする。
  • 決まったサブセットではなく、どんな数のブラウザにもテスト配布。(小さなiframeを自分のサイトに埋め込んでおき、ユーザーの小さなサンプリングからテスト結果を集めることができる)
  • ブラウザのコードや拡張機能を走らせてテストする能力

なお、「Test Swarm Walkthrough」には紹介用の動画も掲載されている。