Mozilla Flux

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AMO 5.0.9およびそれ以降に予定されている新機能

Mozilla Add-ons(AMO)は、リニューアル後も矢継ぎ早に機能の拡張を続けており、話題に事欠かない。Mozilla Add-ons Blogの『Coming Up for AMO』に今後の予定が記載されていたので、紹介しておこう。

Collections Phase II

今週末のリリースが予定されているAMO 5.0.9では、コレクション機能が強化される。コレクション機能とは、AmazonのリストマニアのAMO版とでもいうべきもので、ユーザーがアドオンのリストを作成して公開・共有する仕組みだ。今年の6月10日にフェーズ1が導入されたばかりだが、早くも2万7000以上のアドオンリスト(=コレクション)が作成され、コレクションからのダウンロード総数は650万にのぼるそうだ。

フェーズ2では、次の機能が加わる。

  • コレクションのレーティング
  • コレクション作者向け統計ダッシュボード
  • コレクションデータに基づくアドオンの推薦
  • 最近見たコレクション
  • Add-on Collector(拡張機能)がThunderbirdとFennecをサポート

このうち、アドオンの推薦は、どうやらユーザーがピックアップするのでなく、AMO側で自動的に選び出すらしい。Amazonに「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と一覧を提示する機能があるが、そのAMO版だと理解できる。このアドオンをインストールした人は、こんなアドオンも〜というわけだ。

Add-on Developer Hub

9月下旬にリリースされるAMO 5.1で予定されているこの機能は、開発初心者から上級者までを対象に、アドオンの「ワンストップショップ」を目指すとされている。

具体的には、ポータルページから次のような項目にアクセスできるという。

  • アドオンのケーススタディ
  • AMOポリシー
  • ハウツーライブラリ/ポータル
  • API/言語リファレンスリンク
  • アドオンビルダー(拡張機能の骨格と動作可能なUIコンポーネント)
  • アドオンバリデータ


Disclosure of Add-on PracticesとAdd-on Compatibility Reporter

先週のミーティング情報から 090816版』参照。どちらも時期は未定。

Personas Migration

Mozilla Add-ons Blogの上記記事には出ていないが、『SPEC: Personas Migration』が公開されており、現在公式サイトが扱っているペルソナを、そう遠くないうちにAMOでも利用可能になる。要するに、ペルソナが通常のテーマと同じ扱いを受けると言っていい。

AMOのサイドメニューに「Personas」の項目が加わり、クリックするとリストページへ移動。そこでは、ペルソナがカテゴリーに分類されており、リストは公式サイトと定期的に同期するため、ほぼ最新のデータを閲覧可能だ。

通常のテーマと同じようにAMOのおすすめが表示されるほか、統計データも公開されるので、特定のペルソナの利用ユーザー数なども判明する。