Mozilla Flux

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Firefox 3.6でセッション情報の書き込み負荷が減少

Firefox 3.6では、セッション情報の書き込みをバックグラウンドのスレッドで行うようになって、パフォーマンスが向上するという(Bug 485976)。

Shawn Wilsher氏が『Session Restore Now Writes to Disk Off of the Main Thread』で解説しているところによれば、Firefoxは10秒ごとにセッション情報をディスクに書き込んでおり(browser.sessionstore.intervalのデフォルト)、開いているタブの数が多くなるとそれだけ書き込むデータも増える。10秒のインターバルをもっと大きな値にすれば負荷は減るものの、クラッシュ後の復元ができないページが多くなってしまう。

そこで、アウトプットストリームへと非同期でデータをコピーする新API(Bug 482310)を利用し、書き込み処理をメインスレッドから外すことにした。

これにより、全ユーザーにメリットがもたらされるが、比較的低速のハードディスクを使用している環境で恩恵が大きいそうだ。