Minefieldの名で呼ばれるTrunk（mozilla-central）のNightlyビルドを使用しているユーザーは注意してほしい。自動アップデートでBranch（mozilla-1.9.2）のNightlyビルドに勝手に変えられてしまうからだ。しかも、インストールされているフォルダはMinefieldのままで。
前者はFirefox 3.7のベースになるもので、1.9.3a1pre/3.7a1preのバージョン番号が使われる。これに対し、後者はFirefox 3.6のベースになるもので、1.9.2a2pre/3.6a2preのバージョン番号だ。開発の最先端は前者であり、人によっては、先頭走者を追いかけていたら突然脇道に引きずり込まれたように感じるかもしれない。
『mozilla-central, mozilla-1.9.2 nightly builds (ATTN: nightly users)』で告知がされているものの、本文を見ても今回の措置の理由はよくわからない。ただ、コメント欄で執筆者のBen Hearsum氏が述べているところからすると、Trunkのユーザーは、「次のFirefoxを先取りしたい人」と「常に最先端を追いかけたい人」に分かれるが、前者を多数派と判断して、そちらに合わせた結果であるらしい。
しかし、穿った見方をすれば、Branchのテスターを短期間で増やしたかったことが理由ではないか。また、mozilla-1.9.1ブランチ（Firefox 3.5のベース）を作成したときも同じことをしたというのだが、ユーザーへの影響を考えると、先例があることは正当化の理由になるか疑問だ。
ユーザーの不信を招かないために、Trunkユーザーに対して事前にアナウンスをし、その中で理由もちゃんと説明しておくべきだったと思う。
