Scene Side B『Namoroka 3.6 Alpha版』やAnother朝顔日記『Firefox 3.6 alpha 1 リリース』で既報のとおり、コードフリーズからわずか1日で、Namoroka Alpha 1がリリースされた。現時点ではFirefoxのブランド名は使用しないことになっているため、コードネームのNamorokaを冠しているが、Firefox 3.6の開発版マイルストーンとして第一弾に当たるものだ。
Windows版、Mac OS X版、そしてLinux版がダウンロード可能で、対応プラットフォームは揃っているものの、ロケールはen-USのみであり、つまり英語版しかリリースされていない。日本語版は次のBeta 1を待つ必要がある。なお、システム要件はFirefox 3.5と同じであり、Firefox 3.6において過去のプラットフォームを切り捨てることはないようだ。
リリースノート(英語)から新機能に関する部分を訳しておこう。
Namoroka / Gecko 1.9.2 Alpha 1はいくつかの新機能が投入されています。
- Compositor (フェーズ1):Geckoがトップレベルのコンテンツドキュメントごとに一つのネイティブウィジェットを使用するようになっています。詳細についてはこのブログ投稿またはBug 374980を参照してください。
- 新しいフォーカスモデル:ここに説明があり、Bug 178324で追跡されています。
- chromedir属性が疑似クラスに置き換えられました。
- background sizeや背景画像に対するgradientsを含むいくつかの新しいCSS3プロパティ
- TraceMonkey JavaScriptエンジンのスピード向上
- アプリケーション全体を通じて起動と応答性が向上
変更点の中にはWebとプラットフォームの互換性に影響を与えるものがあります。Gecko 1.9.2とNamorokaの互換性に関する情報を詳しく知りたい方は、Firefox 3.6 for developers(日本語版)を読んでください。変更個所の完全なリストは、こちらのリスト(長いです)を参照。