Mozilla Flux

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ダウンロードマネージャを開いたまま終了しても、セッションが復元されるよう修正

Better Session Restore Behavior』で紹介されているとおり、Trunkで7月30日にBug 354894が修正され、ダウンロードマネージャのような非ブラウザウィンドウが残ったままFirefoxを終了させた場合でも、セッションの復元が正常に動作するようになった。

たとえば、Firefox 3.5.2で、ウィンドウは一つだがタブは複数開いているとしよう。さらにダウンロードマネージャを開いた状態で、ウィンドウを閉じようとした場合、デフォルトの設定(browser.tabs.warnOnCloseがtrue)だと、次回起動時のためにタブを保存するかどうかを尋ねられる。はいと答えたときは、当然、次の起動でセッションが復元されると期待するだろう。

ところが、再度起動してみると、タブがうまく復元されない。ちなみに、この時点で、ダウンロードマネージャは閉じられている。開いたままだと、再起動ができないからだ。Firefoxは完全に終了させているわけで、タブが元どおりにならないのはとても不自然といえる。

アドオンのSave Sessionを使えばそうした問題は起きず、きちんとタブが復元されるので、これを使うという手もあるが、本来的にはFirefox本体で対応すべきバグだ。Bugzilla@Mozillaのコメントを見ると、2006年9月の報告というから、相当前からこのバグが存在していたことがわかる。

今回の修正でようやくユーザーはダウンロードマネージャを開いていたかどうかを気にせず、セッション復元機能を利用できるようになった。しかも、まだ確定ではないが、この修正パッチはFirefox 3.5.3にも投入される見とおしだ。Firefox 3.6の登場を待たずして、ユーザーはこのイライラするバグから解放されるだろう。