Mozilla Flux

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Firefox 3.6 Alpha 1がコードフリーズ、次はBeta、最終版は10月下旬のリリースが目標

最後の数個のBlockerバグが修正されるのを待っていたFirefox 3.6 Alpha 1だが、米国太平洋標準時の8月6日夕方にコードフリーズし、いったんツリーが閉じられた後、同日夜には再開された

これに伴い、Scene Side B『Namoroka 3.6 Alpha版』で既報のとおり、Build 1が作成されている。詳細なQAテストを要しないバージョンなので、大きな問題がなければ、このBuild 1がそのままリリース版になるものとみられる。

Firefox 3.6 Alpha 1には、残念ながら、ダウンロードマネージャの一覧表示がときどき空白になるバグ(Bug 506491)が残っている。開発総責任者のMike Beltzner氏によれば、不具合の再現条件が必ずしも明確ではなく、ファイルのダウンロード自体は正常に行われているため、Blockerバグにまでは指定しなかったとのことだ。ただ、同氏は、「we'll fix it in beta」と説明している。

Alpha 2を出すのなら、その時点で前記のバグがまだ修正されていないというのもおかしな話だ。Beltzner氏の書きぶりから判断すると、Alpha版はAlpha 1を一つ出すだけとし、次はBeta版にするつもりなのだろう。ゴールから逆算しても、Alpha 2を投入している余裕はない。

そのゴールだが、これまでの公式見解は「mid-to-late fall」、つまり10月から11月のどこかという幅のあるものだった。ただ、Beltzner氏がWindows 7の一般向け販売の時期(10月22日)と合わせたい旨の発言をしていたので、そのころが中心的なターゲットだと推測された。

今回、Beltzner氏は「a late October release in Firefox 3.6」と明確に述べている。最終版リリースを10月下旬とすることは、同氏の希望から、開発チームの目標へと格上げされたのである。

最後に、mozilla-1.9.2ブランチの作成は来週を予定しており、8月12日が目標とされている模様。ブランチ作成後は大幅な機能追加はできないため、Alpha 1を見れば、Firefox 3.6正式版の様子がかなりの程度わかるだろう。