Mozilla Flux

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Firefox 3.6ではフォームの履歴表示もスマートに

Firefox 3.6 Alpha 1に間に合ったフロントエンド側の機能の一つに、Awesomeformcompleteがある。スマートロケーションバー(Awesome Bar)の便利さをフォームの履歴表示にも、というコンセプトで開発されたもので、具体的には二つの修正から構成されている。

一つは、”Bug 370117 - form autocomplete should sort by frequency of use”の修正だ。検索サイトなどで、特定のフォームにさまざまな言葉を繰り返し入力するケースはよくあるが、フォームをクリックするか、あるいはフォーカスを当てた状態で下矢印キーを押すと、履歴が表示される。Firefox 3.5では、その履歴の並びが、単純にアルファベット順になっていた。Firefox 3.6 Alpha 1ではこの点が修正され、スマートロケーションバーのように、frecencyつまり使用頻度や直近の使用を考慮した順番になった。言い換えれば、よく呼び出される項目ほど、履歴の上の方に出現するわけだ。

もう一つは、”Bug 446247 – Autocomplete should match any part of the string”の修正である。これまでも、ユーザーが入力した内容が履歴にヒットしたときは、絞り込まれた一覧が表示されていたが、Firefox 3.5の場合だと、文字列の先頭に合致しないと、ヒットしたことにならなかった。Firefox 3.6 Alpha 1では、文字列のどこかに合致すればよくなったため、かつて入力した項目を呼び出しやすくなっている。

いずれも地味な修正ではあるものの、実際に使ってみれば便利さを実感できる。また、少なくとも筆者の環境では、処理速度の低下を感じることはなかった。多くのユーザーにメリットのある、素晴らしい機能といえよう。