Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

今週のMeeting要旨 090801版

今週開かれた開発者ミーティングから、注目の情報を選んで掲載。日時はすべて米国太平洋夏時間(PDT)が基準で、日本時間とはずれる。

Firefox Product Delivery Meeting(2009-07-29実施)

Firefox 3.6 Alpha 1は、ミーティング時、コードフリーズが29日あるいは30日になるとされていた。しかし、これを書いている時点で、PDTでも31日だが、コードフリーズに到達した様子はない。ビルドが来週早々にずれ込むとの話も報告に出ており、実際そうなりそうだ。来週半ば頃のリリースか。

Firefox 3.5.2は8月3日のリリースを目標とするが、急遽スケジュールが変更されたFirefox 3.0.13と同様に、URL偽装に関する脆弱性を修正する必要があった。31日未明に修正が検証されたので、ようやくビルドを開始できる。予定より2日遅れたので、リリースも8月5日にずれる可能性が高い。
(同日追記)
コードフリーズは8月1日との情報あり。この追記を書いている時点でTrunkはCLOSEDになっているけれども、関連性は定かではない。

Fennec 1.0は、来週の終わりころに早くもMaemo Beta 3 / Windows Mobile Alpha 3がリリースされるという。すぐにFennec向けのブランチが作成され、数週間以内に、もう一つマイルストーンがリリースされる(Maemo=Nokia N810版でいえばBeta 4)。この時点からローカライズ版が登場する見込みだ。なお、Beta 3のリリース前にiframe scrollingやtile cachingといった大きなパッチが投入されるとのこと。

Firefoxのビルドに関して、署名用のマシーンが更新され、8〜9時間かかっていた作業が15〜20分にまで短縮されたそうだ。Alpha版やBeta版がリリースされるタイミングに影響がありそうだ。

アドオン関連では、AMO 5.0.9で検索エンジンが新しくなるという。また、コレクション機能はフェーズ2となり、アドオンの推薦ができるようになる。作成したリストの中で特に重要なアドオンを強調できるという意味だと思われる。

AMOサイトのローカライズも進められる計画だ。なお、アドオン自動検証ツールの最初のプレビュー版が来週木曜日に発表されるらしい。

Development Meeting(2009-07-28実施)

Firefox 3.6 Alpha 1について、フロントエンドで投入されるのは、非同期ロケーションバーとフォームのオートコンプリート機能か。あと、Bug 462809が挙げられているのだが、これは、Windows版でホイールのデフォルトスクロール量を引き上げるもの。

バックエンドでは、Decode-on-drawの開発が順調らしい。また、CSS絡みでは、background-size、CSS gradients、-moz-image-rectがGecko 1.9.2に入る。それから、JavaScriptチームは、ガーベージコレクタにconcurrent sweepなるものを加えたと報告している。現在、TraceMonkey用のツリーでは、Dromaeoベンチマークで11〜13%改善されたそうだが、比較対象が書かれていない。Firefox 3.5.xと考えるのが無難だろう。TraceMonkeyのコアに当たるnanojitも大量のマージが控えているという。Adobeの開発分との統合か。

Thunderbird Status Meeting(2009-07-28実施)

Thunderbird 3 Beta 3の自動アップデートは、まだ作業中。

Beta 4に関して、現在78個のBlockerバグがあるものの、いよいよスケジュールを優先して機能を絞る話になってきた。もともとLightningと統合する必要から、3.0と3.1(仮称)の間隔は短いはず。ならば無理して機能を詰め込むことはない。大ナタが振るわれるかも。

Beta 4は、既報のとおり9月11日にコードフリーズし、9月22日にリリースされる予定だ。GloDaベースの新検索エンジンがデフォルトでオンになり、メール送信をバックグラウンドで行ってユーザーを早期に解放する機能も付く。また、アカウント設定に関するAutoconfigはISPのデータベースと連携して自動化が進み、メッセージヘッダも改良されるという。

あとは、Auto-syncのブラッシュアップだ。”Bug 482476 - Enable Space/Time policy for autosync”が対象バグで、Webメールとオフラインフォルダとの同期に主眼がある模様。Thunderbird 2が受信トレイの新着メッセージしか同期しなかったのに対し、Thunderbird 3はすべてのメッセージが対象になったものの、そのままだと回線への負担がかかるし、ディスクスペースもそれなりに占有される。そこで、同期する量やタイミングを適切にコントロールする機能がBeta 4に入る見込みなのだ。