Mozillaのプロジェクト全体について開発状況を報告し合う会議が毎週開かれている。その報告のまとめがWeekly Updatesだ。2009-07-06版(米国太平洋夏時間:PDT)から注目の内容をピックアップ。
Firefox.next
コードネームNamorokaは、機能の柱となるものを選別する作業を行っているところだ。
また、新しいHTMLパーサをテスト中である。正確性とパフォーマンスはもちろん、安定性やセキュリティについても研究者と議論を重ねている模様。
製品一般
Firefox 3.5は一週間足らずで1600万ダウンロードを達成した。各種ソースを総合すると、マーケットシェアも4%近くになるのだとか。
ただ、ローカライゼーションに関して、マケドニア語とセルビア語のロケールにエラーがあったため、いったん取下げとなった。3.5.1を待つか、それとも別の手段を講じるかを検討することに。
Windows CE版Fennecについて、今後は開発により高いプライオリティを付与するという。
Thunderbird 3はスケジュールがようやく固まった。
その他
Net Applicationsによる6月のブラウザシェアはまだ未発表のまま。「working through some issues」とあるので、やはりデータに何か問題があったのだろう。
Mozilla Labsでは、Jetpack 0.3のリリースが近づいている。また、Personasはスキンの検索機能と「お気に入り」機能を付与するらしい。
Mozilla Add-onsでは、5.0.7のリリースが7月15日に決まった。Firefox 3.5とのアドオンの互換性はついに90%に到達。
Firefox 3.5のリリースを受けて、新しいグラフサーバーが本格的に稼働を開始した。また、さまざまなテスト結果を集積して統計的に有意な情報を引き出す「結果サーバー」を開発しているそうだ。
www.mozilla.orgのリニューアルは遅れている。