Mozilla Flux

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実数は500万より多いはず

Mozilla Links日本語版『Firefox 3.5 が1日で500万ダウンロード、2.4%マーケットシェアを記録』で紹介されているように、Firefox 3.5はリリース初日に500万回ダウンロードされ、その数は2日目には800万に達した

とはいえ、Firefox 3のときは初日で830万ダウンロードだったから、この点だけを見ると勢いが落ちたのではとの疑いも出てこよう。

しかし、Firefox 3のダウンロード・デイは、ギネス記録を打ち立てるのだとリリース前から派手に煽ったから盛り上がった面もある。記録更新のために、一人で何回もダウンロードした人がいただろう。インストールするつもりがないのに、とにかくダウンロードだけした人もいたかもしれない。今回は、そういった下駄を履いていないから、単純な比較はできない。そもそも、継続利用に結びつかない勢いなど、いくらあっても仕方がないのだ。

もう一つ、これは上記Mozilla Linksの記事の記述しかソースがないのだが、「ソフトウェアの更新を確認」してアップデートしたケースは、500万ダウンロードの中にカウントされていないという。これが事実なら、状況はかなり変わってくる。上記記事にあるとおり、Firefox 3のリリース当日、ユーザーの入手方法はWebサイトからのダウンロードに限られていた。今回はソフトウェアアップデートという簡単な手段があるので、そちらを選んだユーザーも多かったはずなのだ。

Mozillaの調べによると、リリース日にインストーラ等をダウンロードしたユーザーが65%、ソフトウェアアップデートを利用したユーザーが35%となっている(『Major update to Firefox 3.5 (the day after)』)。そうすると、500万ダウンロードが65%に当たるわけだから、総数だと約770万。830万とさほど遜色のない数字だ。

繰り返しになるが、Firefox 3のときの830万という数字は、お祭り騒ぎで嵩上げされている。そして、Firefox 3.5に関していえば、ソフトウェアアップデートによる270万ダウンロードは、ほとんどがインストールされたと推測される。これらの点を踏まえると、Firefoxの勢いは決して落ちていないし、むしろ堅実に継続利用者を増やす態勢にあるといえるのではないか。