Mozillaに関する多種多様なトピックを、おのおの短い記事にまとめた上で一本に編集したもの。不定期に連載中。
- Jetpackのインストールプロセス
- MozillaWikiのLabs/Jetpack/Roadmapに「Jetpack 1.0 Goals」という節があるのだが、それによると、Jetpackはシームレスなインストールプロセスを目指すという。現在、アドオンを導入していないとFeatureのインストールができないようになっているが、それだとJetpackの特色である手軽さが失われる。JetpackアドオンなしにFeatureをインストールしようとした場合でも、ユーザーがアドオンのインストールにたどり着けばいいわけだが、現在その手段を模索しているようだ。
- ナイトリービルドの専用サイト
- Mozillaの幹部Mike Shaver氏が、nightly.mozilla.orgのような専用サイトを設ける必要があるとmozilla.dev.apps.firefoxに投稿した。チェンジログ(更新点一覧)とわかりやすいダウンロードリンクを用意し、バグ登録用のテンプレートも備える構想だ。
- BugXhibit
- Bugzilla@Mozillaのバグ検索結果をさまざまな形に加工して表示してくれるのがBugXhibitである。各種要素による絞り込みがクリック一つで可能になるほか、タイムライン表示にも対応。あくまで試作品なので処理に不安定なところはあるが、本家にほしいUIだ。
- Personasが500万ダウンロードを達成
- Mozilla Blogのアナウンスによると、Personasアドオンは500万ダウンロードを達成した。その約60%がアメリカ以外の国から。スキンのバリエーションも1万3千を突破したそうだ。
- 自動テストの並行処理
- Firefoxのビルド時に行われる自動テストを分割し、二つ平行して進めることで、終了までの待ち時間を減らすことに成功した。従来約35分かかっていたところが、約20分で済むようになったそうだ。テストが終わるまでHourlyビルドを手にできないことを考えると、毎回15分短縮されるのは大きい。
- TraceMonkeyに関する論文
- 昨秋PLDIという学術団体に提出されたTraceMonkeyの論文が審査をパスしたらしい。それをもとに今月ダブリンでプレゼンテーションを行うのだそうだ。PDFファイルが公開されているので、論文は誰でも読めるようになっている。ただし学術論文なので内容はかなり高度だ。
- Bugzilla 3.6
- 3.4もまだなので気が早いけれども、Bugzilla 3.6ではフロントページのUIが大きく変わるという話がある。一部の開発者から3.6は「新機能の追加ではなく既存機能の修正にフォーカスを当てることに決めた」との発言が出て、不安もあるが、その後、別の開発者は、3.6でおそらくフロントページが変更されそうだと述べている。大丈夫だろう。
- DXR pre-alpha
- Mozillaのソースコードを表示するためのクロスリファレンスがMXRである。DXRはこれを置き換えるプロジェクト。そのプレアルファ版の完成が報告された。膨大なコードのデータベースから、必要な情報を探し出せるように工夫が凝らされているという。