Mozilla Flux

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Bugzilla 3.4の新デザイン

Bugzillaとは、Mozillaが開発しているWebベースのバグ管理システムのことで、プログラムの名称だ。FirefoxやThunderbirdなどの開発に利用されているが、こちらの具体的に実装されたものは、Bugzilla@Mozillaと呼んで区別される。

プログラムとしてのBugzillaには当然バージョンがあり、次期バージョンは3.4となっている。『落ち穂拾い #7』で扱ったとおり、Bugzilla 3.4は、フロントページを中心としてデザインに大きく手が加えられる。Bugzilla@Mozillaでそのまま採用されるかは未定だが、少なくともBugzilla-jpはこの変更に追随する可能性が高い。既にテストサイトまで用意されているからだ。

Bugzilla 3.4のフロントページは、大きな三つのアイコンを特徴とする(『New front page for Bugzilla 3.4』)。バグの登録、検索、新規アカウントの作成というふうに分かれているが、最後の一つは既存ユーザーの場合、設定変更のボタンとなる。記号的なアイコンの形状や色使いと相まって、新規ユーザーにもわかりやすいユーザーインターフェイス(UI)に仕上がっている。

ヘッダとフッタにログイン用のフォームを設けた点も新しい。この変更で、どのページからでもすぐにログインできるようになった(『A new Login Form for Bugzilla』)。また、パスワードのリセット用メニューを追加する予定だが、項目をクリックするとフォームが展開する仕掛けも検討されている。ページの横幅が広がりすぎないようにするためだろう。

この新デザインに対し、新規ユーザーにとってのわかりやすさが重要なのはもちろんだが、使い慣れたユーザーにとって押しつけがましいデザインになるのも避けるべきだと主張するのは、MozillaのUIデザイナーJennifer Boriss氏である。同氏はモックアップを披露し、別のUIを提案した。

そのデザインは非常に洗練されており、さすが本職と言ったところ。個人的には、もうこれでいいじゃないかと思う。開発プロセスの都合があるのでBugzilla 3.4にこれを取り込むのは無理だろうが、将来的にはぜひ採用してもらいたい。