Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

サポートが終わるということ

2008年12月17日(米国時間)をもって、MozillaはFirefox 2のサポートを終了した。マイナーアップデートは一切提供されないので、Firefox 3.0.8のような緊急アップデートが行われることもない。そのため、ユーザーは、セキュリティホールを抱えたままFirefox 2を使い続けることになる。

先週、Firefox 2のビルドマシンの稼働が終了した。リリース版だけでなく、ナイトリービルドなども含めた全部が対象だ。今後、Firefox 2と名の付く新しいバージョンが作られることはなくなった。データはテープにバックアップされ、マシンの一部は現役のバージョン向けに転用されるという。

もっとも、既にリリースされたバージョンが廃棄されるわけではない。Firefox 2.0.0.20へのアップデートは提供されるし、2.0.0.20から3.0.9へのメジャーアップデートも予定されている

Mozilla Wikiの情報によれば、Firefox 3.0.9へのアップデートは、4月28日に実施されるそうだ。3.0.9のリリースが4月21-22日とされているので、そこからさほど間を置かずにということになる。

注目すべきは、これが最後のメジャーアップデートである点だ。Mozillaは、アップデートの配信システムとしては、既にFirefox 3.0.x系列の最新版に追随する能力を備えている。つまり、3.0.10、3.0.11とリリースされるたびに、2.0.0.20へアップデートを提供し続けることが可能だ。ところが、どうもそういう扱いにはしないらしい。おそらく、事前に問題がないかテストする負担が定期的にかかることになるので、それを避けたいのだろう。Firefox 2のサポートは終了しているのだから、Mozillaの対応は合理的というほかない。

なお、このメジャーアップデートでは、告知画面にリンクが加えられる計画だ。その先では、1個か2個の質問文が書かれており、ユーザーになぜアップデートしないのか理由を尋ねるそうだ。