Mozilla Flux

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Firefox 3.5 Beta 4は4月下旬に延期、Beta 5を追加へ

(09/05/15追記)
この予測は外れた。『速報:Firefox 3.5 RC1のスケジュールが正式発表』参照。原文を読み誤り、分析も誤ったのでどうしようもない。自らの不明を恥じるばかりだ。

今週のFirefox Product Delivery Meeting(2009-04-01実施)より。なお、日付は米国太平洋夏時間(PDT)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

厳密にはまだ提案の段階だが、Firefox 3.5 Beta 4のリリースが延期される可能性が非常に高まってきた。現在の開発ペースでは、P1 Blockerと呼ばれる最優先に潰すべきバグでさえ、4月6日のコードフリーズまでに処理が間に合わない。

新しいスケジュール案では、4月15日を新しいコードフリーズ期限とし、この期間内にP1バグをすべて片付け、P2の処理はBeta 5に回す予定だ。Beta 5はBeta 4と同様に短い間隔でのリリースを目指すものとなる。るのが一つの選択肢となっている。

QA(品質テスト)の開始はコードフリーズから48時間後で、QAには5営業日を費やすという。カレンダーを見ると、土日を挟むので、4月17日の遅い時間にQAを開始できたとしても、完了は4月24日になりそうだ。よってこの日をリリース日の最有力候補としておく。

(同日追記)
dynamisさんのご指摘を受けて、誤りを訂正する。要旨に記載されているのは、1)4月15日への延期「または」2)4月6日にコードフリーズしてBeta 5を投入のどちらかだ。両方ではない。

読み間違えたが、分析そのものは通用するので残す。筆者としては、Beta 5が投入される可能性が高いと考える。4月15日までコードフリーズを延ばしてP1 Blockerを潰しても、P2の数は多く、P3も含めた残りの全BlockerをRCに回すのはリスクが高すぎるからだ。

そして、筆者が当初書いた内容のとおり、Beta 4を延期しつつBeta 5を出す可能性も、議論の進み具合によってはありうる。なぜなら、P1が残ったままBeta 4をリリースするのはいかにも中途半端だからだ。

まとめると、Beta 4は4月14日にリリースされるか、あるいは4月24日あたりにリリースされるかどちらかだが、現時点ではどちらとも言いにくい。対するBeta 5はスケジュールに組み込まざるを得ず、その場合は後述のとおり5月下旬にリリースされると思われる。以上が筆者の見解だ。

<追記ここまで>

ここからは筆者の推測だが、本記事執筆時点のデータを基にすると、P1 Blockerが20個で、P2は41個だ。開発責任者らは、P1を処理するのに2週間かかるとみている。とすれば、単純計算でP2は4週間かかることになる。早ければ5月13日にコードフリーズできるはずだが、実際にはもう少し遅れるかもしれない。コードフリーズからリリースまでは1週間〜10日かかるので、Beta 5がユーザーの手元に渡るのは5月下旬だろう。

そこからRC(リリース候補版)を出して、正式版という運びだが、このプロセスが1か月で終わるとは到底思えない。Firefox 3.5のリリースは7月にずれ込むだろう。そして、この遅れがFirefox.nextのリリース時期にも影響することは確実といえよう。