Mozilla Flux

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バグに関する話題 090401版

Shiretoko(3.5b4pre)にパッチがチェックインされたバグのうち、いくつかについて簡単に触れておく。これらは、すべてFirefox 3.5 Beta 4に反映される。

まず、「新秀の介の日記」(2009-03-08)で既報だが、"Bug 474908 - Dragging a tab in a window with only one tab detaches the tab"は、タブ操作に関するものだ。一つだけ残ったタブをコンテンツ領域にドラッグすると、Firefoxが閉じられて、新しいタブとともに再オープンするというバグだったが、修正された。同じくタブ関連では、"Bug 456382 - mousing on last tab shouldn't close window (middle click, context menu)"もある。ウィンドウにタブが一つしかないとき、コンテクストメニューの「タブを閉じる」が効いてしまい、タブをミドルクリックしてウィンドウを閉じることもできてしまっていたのだが、これらもできないようになった。

次に、「新秀の介の日記」(2009-03-23)に加えて、「やってMotors」の『Private BrowsingとサイドバーのHistoryのUI変更』でも取り上げられていた、'Bug 390614 - Split up the "Older than 6 days" history folder'も目立った変化の一つ。これまでは一週間の中で項目が細かく区切られていたが、新しいデザインでは、むしろ月単位で区分する傾向が強まった。メニューを展開するとたくさんの履歴が出てくるので、検索バーで絞り込んで使うのが前提なのだろう。[左:3.1b3、右:3.5b4pre]

Windows Vistaユーザーにとって朗報になるかもしれないのが"Bug 435788 - Plugin finder service can't install plugins using installerLocation"である。Firefoxにはインストールされていないプラグインを自動的に検索する機能があるのだが、Vista版Firefox 3ではユーザーがインストールを指示しても失敗するようになっていた。その不具合が解消される。

Firefox 3.5をFirefox 3に上書きインストールする場合、これまでテキストデータとして管理されていたパスワード情報は、SQLiteデータベースに登録される。このインポート速度を改善するのが、"Bug 483693 - import from legacy storage should use a transaction for better performance."だ。パスワードを大量に保有しているユーザーにいい影響が出る。比較されるケースがまれなので、ほとんどのユーザーは気づかずに終わってしまうだろうが、こうした地味な改良が積み重ねられていることも忘れないでおきたい。