Mozilla Flux

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Mozilla.orgのリニューアル案 その2

その1に引き続き、Mozilla.orgの新しいリニューアル案を紹介する。

前回提示された三つのコンセプトに対しては大きな反響があり、ラウンド2のデザインは、そのフィードバックも踏まえて作成された。今回提案されたコンセプトは一つだけだが、具体的なデザインとしては、色違いのもの二つ(赤・オレンジ)が用意されている。

比較してみると、今回のバージョンは、前のコンセプト2を発展させたものに見える。が、他の二つのコンセプトからも評判が良かった点は継承しているようだ。一般ユーザーからのフィードバックによれば、コンセプト1はそのクリーンさが評価されていたし、コンセプト3はインタラクティブ性が評価されていた。新コンセプトは、前のコンセプト2よりもグッとクリーンになったし、"GET INVOLVED"の文字が目立つ位置にあり、Mozilla関係のRSSフィードがサイトに反映されるといった形でインタラクティブ性も高められた。

Mozillaでクリエイティブディレクターを務めるJohn Slater氏は、前回のコンセプトについて、Mozillaがどういう存在なのかをはっきり伝えているのはいいが、コンテンツ以外の部分がスペースを取りすぎているとコメントしていた。この点も、新コンセプトでは、デザインの特色を保ちながらもコンテンツへのアクセスしやすさに配慮している。

以前のむやみに目を引く派手さは抑えられたが、制作者の解説を見ると、デザイン上のこだわりは捨てていない。今回も「構成主義の短命の美にインスパイアされた」のだそうだ。また、「このサイトはコミュニティ活動の反映であるのと同じくらい軍への招集でもあるのだ」と述べられていて勇ましい。イメージとしては、オープンソースの理想を広める戦いに加わる義勇軍、それに身を投じる兵士といったところか。

技術面でも、ユーザーの画面サイズに合わせて一部のコンテンツの表示を調整するメカニズムが取り入れられているそうだ。ただ、モックアップではその様子を確認できなかった。

デザイン案は今後も改良が続けられていく。Slater氏は、当初の案からデザインが大きく変わった例として、mozilla.comのリニューアルを挙げる。mozilla.orgの件でもアイデアが練り上げられ、進化を遂げていくことだろう。