Mozilla Flux

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Firefox 3.5の表現力

Bluish Coderの"Very nice web technology demo"で紹介されていたのが、"A glimpse of future Web technologies"という技術デモだ。Firefox 3.1 Beta 3以降に対応し、HTML5のきらびやかな世界を垣間見せてくれる。

SVG、MathML、ネイティブVideoサポート、text-shadow、ルビなど、Webの表現力を豊かにする技術が山盛りで、もちろんインタラクティブ性も備えている。

「Play」ボタンを押すと字幕付きでビデオが流れるほか、あちこちのボタンを押すことで、数式や文字などが変化し、画像にブラーがかかって曇りガラスを通して見たようになる。

Sam Ruby氏が"Several Web technologies"で説明しているところによれば、このデモの作者は、W3Cでインタラクティブ・ドメイン・リーダーという要職を務めるPhilippe Le Hegaret氏で、内部ミーティングのプレゼンテーションにこのデモが用いられたそうだ。

なぜFirefox 3.1 Beta 3以降を対象とするデモなのかまでは説明されていないが、察するに、これだけの表現力を備えた一般向けのWebブラウザは、今のところFirefoxしかないためだろう。現に、Google Chrome 2.0の開発版(2.0.170.0)で同じページを表示させても、崩れてしまうばかりか、ボタンを押しても反応しない個所が少なくない。Firefox 3.5がHTML5の実装で先行していることを示す事例といえよう。

なお、ルビの表示だけはネイティブで対応していないので、Piroさんの「XHTMLルビサポート」を使うよう指示されている。W3C公認のアドオンというわけだ。