About:Tabアドオンのバージョンがわずかに上がって0.0.29になるとともに、開発者から最近の変更について解説がいくつか出たので、簡単に紹介しておく。
まずはAza Raskin氏の"Firefox New Tab: Next Iteration"から。
ポイントをまとめると次のようになる。1.当初のバージョンではサムネイルを多く使っていたが、サイト情報の密度という点からは、ファビコンのほうが優れていると判断した。2.Contextual Actionsは、ただのボタンではなく、文章の一部のようになるよう工夫した。また、文脈情報は、直前の40秒間にコピーされたものだけを保持する仕様となったので、むやみにActionが出ることはない。3.閉じたタブのアンドゥは、ページから独立した情報バーの形式で見せることで、うるさくならないようにした。
試作のデザインもいくつか挙げられているが、比較的派手だ。今のAbout:Tabがどんどんシンプルになっているのを見ると、レスポンスを落とさないという制約がいかに大きいかわかる。動作速度が犠牲になってもいいなら、もっと優れた見映えのものは作れる。しかし、それはアドオンのままであり続けるならともかく、Firefoxの標準機能になろうとするなら許されないことなのだ。
次に、Edward Lee氏の"New Tab Text View & Customizations"の要点も触れておく。
そこでは、現在別ページに分けられたサムネイル表示が、そのうち廃止されるかもしれないと述べられている。テキストとファビコンで充分との判断だ。また、フィードのヘッドラインは、あまり多くても邪魔なので3行をデフォルトにしたが、不要なら0にもできるとある。さらに、サイトとフィードのプリフェッチを行うようになったという説明も見られる。どうやらバックグラウンドで通信を行い、新しいタブを開いたときにはフィードを取得済みの状態になっているらしい。