Ubiquityは、Firefox.next(3.5の次のバージョン)に統合される際、名称を変更するようだ。といっても、フル機能を備えたアドオンとしてのUbiquityは残るだろうから、ロケーションバーに統合される限定版(ただしUIは刷新)に新名称を付けるという話なのだが。
既に一定のブランドを確立していることを考えると、安直でもUbiquity Liteといった名称にしておくほうがいいように思うのだが、Ubiquity開発者の一人Zach Lym氏は、Mozillaが名称変更について協力を求めているとする。まったく新しい名前にすることは確定らしい。
Lym氏は、名前を考える際、三つの点に気をつけてほしいと述べる。
- 初心者ユーザーにDOSの地獄を思い起こさせないように
- 自然言語のパーザーであるかのような印象を与えないように
- Ubiquityが有用であることについてはっきりした手がかりを与え、使いやすいものであるとの印象も残すように
初心者ユーザーがDOSのことを知っているはずもないのだが、Lym氏が言いたいのは、コマンドライン・インターフェイスとか、マッシュアップといった言葉を聞くだけで拒否反応が出る人がいるので、それは避けようということ。また、自然言語の点を強調すると、ユーザーが過度な期待をもつのでダメなのだそうだ。
一つ前例を挙げると、アドオンとしてのCtrl-Tabが、Firefox.nextではQuick-Switchモード/All-Tabsモードと呼ばれるようになる。これは開発者によるネーミングである。ユーザーの意見を募集するUbiquityは、どんな名前になるのだろうか。