Mozilla Flux

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Development Meeting 2009-03-10

今週のDevelopment Meeting(2009-03-10実施)より。なお、日付は米国太平洋夏時間(PDT)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

Firefox 3.5 Beta 4のスケジュール案が承認された。正式決定は明日のMeetingに持ち越されるようだが、リリースは4月14日午後で確定とみてよいだろう。ただし、進捗状況をみながら、スケジュールを変更すべきかどうかを毎週チェックするという留保が付いている。

開発状況についてだが、先週はコードフリーズに向けた作業にエネルギーを取られたのか、Blockerバグがあまり減らなかった。また、Branchへのチェックイン待ちのBlockerは52個で、再び増え始めた。

ここで、"wanted1.9.1+"のフラグが付いた解決済みのバグについても、一覧が示された(現時点で51個)ことに注目したい。Firefox 3.5に入ることが望ましいというレベルのもので、開発責任者たちが実装の可否を判断する。リストが会議で示されたのは、その判断の時期が迫っているからだろう。

バックエンドのGecko 1.9.1では、優先して対処すべきBlockerをP1に格上げしたので、動向をチェックする際は、P1とP2の双方をみる必要がある。現在、P1が8個で、P2が59個。うちJavaScript関連が32個を占めるが、昨日より減っているのは、TraceMonkey用のリポジトリがTrunkと結合され、多くの修正が加わった影響による。

フロントエンドはFinal Blockerが11個あるだけだから、その余裕をCode Sprintsに回すことができる。その中で、"Bookmark Dialog Focus"、"Always have option to Add Search"、"Restore Visible Tabs First"、"Places Expiration Performance Refactoring"、"Focus Ring Cleanup"の5つはゴールが見えてきた。

ちなみに、Firefox 3.5に入れるかどうかで揉めているHTML5のlocalStorage(Bug 422526)は、主要開発者の中にも推す声があり、会議の検討課題として扱われるところまできた。パッチのレビューが無事終われば、チェックインが承認される可能性は高い。

最後に、Thunderbird 2.0.0.21のリリース日は3月18日に決まった。前倒しもありうる雰囲気だっただけに、少し残念だ。