Mozilla Flux

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Development Meeting 2009-02-17

今週のDevelopment Meeting(2009-02-17実施)より。なお、日付は米国太平洋標準時(PST)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

Firefox 3.1 Beta 3のBlockerバグはまだ13個残っている。先週JavaScriptエンジンの開発チームは、見た目ほど状況は悪くないと言っていたが、あれは何だったのだろうか。TraceMonkey用のリポジトリでは修正済みのものもあり、次のTrunkへの統合でJavaScript関連のバグは半減するそうだが、依然としてBug 452498 - (upvar2) TM: Can we jit heavyweight functions? (upvar, part deux)"は未解決のままで、これが片付かない限りコードフリーズには至らない。もちろん2月18日にBeta 3がリリースされるなどということはありえず、それどころか今月中のリリースも厳しいだろう。なお、Branchへのチェックインが未了のバグは76個。こちらも減っていない。

RC1向けの作業に目を向けても、いいニュースはない。フロントエンドには22個(先週-2)のバグがあり、2月23日(目標)までに対処するのは絶望的だ。バックエンドには92個(先週-1)のバグ。全般的に停滞が続く。

他方、安定版の開発は順調で、Firefox 3.0.7でいえば、テストプランどおりに進んでいる。Build 1はLinux版とMac版が揃いつつあるようだ。Windows版の登場も間近だろう。3.0.8のほうも問題なし。

あと、開発版のビルド環境を変更する話が出た。Visual Studio 2005(VS8)から2008(VS9)へ。新ビルドのパフォーマンスを調べて妥当かどうか判断することになる。ただ、jemallocのパッチを変更する必要があるという(現在はVC8 SP1にだけ対応)。Firefox 3がメモリ管理の強力さを特長に挙げていたことからすると、新パッチなしにVS9へ移行することはできない。Firefox 3.1に間に合うのか?