Mozilla Flux

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Mozillaの新しいグラフサーバー

FirefoxなどのMozilla製品は、日々の開発において、Tinderboxというビルドシステムで作られ、Talosというパフォーマンステストシステムで性能をチェックされる。テスト結果は、グラフサーバーに表示されるのだが、従来はこの性能がイマイチだった。

最大の原因は、データベースの構造(スキーマ)にあったという。テーブルがどうしようもなく膨らみ、キューの処理がうまくいかなくてWebブラウザが固まってしまっていた。

新グラフサーバーは、スキーマを再構築し、サーバー側のスクリプトも書き換えた。また、クライアントサイドのプログラムとのやりとりには、JSONというデータ交換フォーマットを用いることにした。

ネイティブJSONのサポートは、Firefox 3.1を待たねばならないため、現在公開されているテスト版のサーバーは、3.1のβ版や開発版を使わないと全機能を利用できない(最近のデータは参照できる)。とはいえ、パフォーマンスの違いは圧倒的だ。これまでが嘘のようにサクサクと表示される。

開発者にとっては間違いなく朗報だが、非開発者にとってもパフォーマンスの変化を一目で確認できるメリットがある。今はまだテスト版なので一部のデータしか参照できない。一日も早く本格的に稼働してほしいものだ。