Mozilla Flux

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「新しいタブ」をパーソナライズ

Firefox版Google Toolbar 5の"second beta"がリリースされた。日本語版も既にダウンロード可能だ。Firefox 2以降に対応し、3.1 Beta 2でも問題なく動作する。

ブログでのアナウンスによれば、新しいタブを開くと、よく利用するサイトその他が表示されるという。どんな感じか、実際にインストールして試してみた。

使ってみてすぐに気づくのは、ページの表示が終わった際にサムネイルが取得されることだ。自動的にサムネイルが更新されることはなく、再度ページを訪れたときにサムネイルも新しくなる。そのため、ツールバーのインストール直後はページの名称とアイコン(これはFirefox自体が記録している)が表示されるにとどまる。

ページの情報をリアルタイムで取得してサムネイルに反映するのでは、パフォーマンスが犠牲になるから、この措置で正解だろう。一方、サムネイル自体はあったほうがどんなページか直感的に把握しやすいし、最大9個までの小さな画像を表示するくらいでレスポンスが落ちるほど、Firefoxのパフォーマンスは悪くない。

また、「よく利用するサイト」のいらない項目は簡単に削除できるようになっている。ユーザーが迷わないようにデザインされていて感心した。

他の要素に目を向けると、「最近登録されたブックマーク」は、ブックマークに追加した日時ではなく、最後に表示した日時を参照しているようで、項目がころころ変わる。少なくともFirefox 3.1 Beta 2での挙動はそうなっている。「最近表示された」と記述したほうがわかりやすい。もっとも、「最近閉じたタブ」と合わせて、有用な機能が適切な場所に配置されているとの印象を受けた。

さすがGoogle。うまく作ってある。余計なものなしのシンプルさで、使い勝手も良好。翻訳を要する文字列が最小限に抑えられている点も見事だ。『Firefox 3.2のタブ機能をさわりだけ』の中で、「新しいタブに有用なタスクを追加」するアイデアがあることに触れたが、これでハードルは確実に上がっただろう。というより、実用性を考慮すれば、かなりの程度まねすることになるのではないか。