ダウロードボタンをクリックしてくれたからといって、そのユーザーがソフトを試してくれるとは限らない。Mozillaが実施した調査(2008年11月)で判明したのは、なかなかに厳しい現実だった。
MozillaのダウンロードページからFirefox 3をダウンロードしたユーザーのうち、ダウンロード終了までいった人は約79%。また、ダウンロード後にインストールを完了させた人が約79%だった。つまり、ダウンロードボタンをクリックしても、インストール完了までいくユーザーは約63%にとどまっている。
思っていたよりもずっと低い割合だ。Firefox 3がリリースされたときの、Download Dayのようなお祭り騒ぎのときであればともかく、ふだんからこの数字というのには驚かされる。
ダウンロードについては、間違ってボタンを押してしまってキャンセルしたとか、ユーザー側の回線状況が悪かったので中断したといった事情もあるだろう。しかし、サーバー側で混雑を捌き切れていないケースがあるのかもしれない。インストールに関しても、インストーラのユーザーインターフェイスに改善の余地があるのかもしれない。
Mozillaは、Firefoxの継続使用率(インストール後30日経過後もFirefoxを使っている率)を高める努力を続けている。が、その前にユーザーのインストール率を引き上げる工夫も必要なようだ。